Mr.インクレディブル

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恥ずかしながら、初めてのpixer作品です。が、間違いなく2005年度にTV・劇場で鑑賞した映画の中で抜群に面白かった映画です。

元ヒーロー一家の冒険活劇アニメーション。単純明快にして健全なストーリーです。よっぽどひねくれた人間でなければさわやかに楽しむことができるはず。キャラクターの肉付けも良く練られているので、誰もが「このキャラクターが一番好き!」っていうキャラを見つけられるようになっています。(←このへんはディズニー仕込みの巧さだなーとおもいます)で、もちろん基本ターゲットは家族連れなので、子供が退屈しないカラフルさとテンポの良さに加えて、大人も楽しめるしんみり感とちょっとした小ネタも盛り込まれています。

私がスゲー!と感じたのは、CG技術がきちんとストーリー上の演出として効果的に機能している、ていうことでした。それって当然では?と思うかもしれませんが、実際はそうでもないと私は思っています。CGアニメーション映画の陥りがちな失敗に、「こんなに技術があるんです」というアピールに終始してしまって、技術の持つ効果を生かしきれないということがあります。たとえばファイナルファンタジーの映画版。「髪の毛100万本を手描きしたった!」と威張ってみたものの「へー」で終わってしまったという。技術力だけでは感心はされこそすれ感動はされないのですね・・・。
で、私がインクレディブルを良いなあって思ったのは、「こういう映画を作りたい」という明確な野望(?)があって、その野望を果たすために高い技術が用いられるってことであり、高い技術があるから「こういう映画を作りたい」っていう野望を抱くことができるっていう、志しと技術の良いバランス関係があるからなんですね。クラフトマンシップというか、職人魂というか、そういうのがカッコイイなーと思いました。

おまけに、DVDの特典映像が秀逸。興味深いメイキングもさることながら、おまけのムービーが楽しい!普段は特典映像は観ないで終わってしまう人も、インクレディブルの特典映像だけは観てほしいなーと思います。
★★★★★

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映画と猫と旅行が好きな
70年代後半うまれの女性

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