モンスーン・ウエディング

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「その名にちなんで」のミーラ・ナイール監督作品。
インドの中流家庭の一人娘の婚礼と、それにまつわる人間模様のドラマです。

インドの湿気た空気感まで伝わってくるような色彩とカットワークがとても素敵です。あと、随所にドタバタしたドリフ的なシーケンスと、マサラムービー的なダンスと音楽のシーンがさりげなく挿入されるのも可愛くて好きです。

家族愛が一応のテーマとして起承転結を支えてはいますが、メロドラマ的なストーリーなので、エンターテイメント性は薄いです。それでも魅力ある映画だと感じる理由には、インドのモンスーンの季節の美しさの切り取りと、そこにある人のいとなみの温かみの活写があるからだと思います。監督自身の、ふるさとと風土への深い愛情を感じます。詩情とおもむきのあるすてきな映画だと思います。

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★★★

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