1月に観た映画メモ

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Ted ★★★★★
最高ー。テディベアがしゃべって歩くってだけで確実に稼げるポイントがある、ということに寄りかからずに作られた隙のないコメディ。
でもなんか、字幕がなあ...。町山智浩が字幕の監修を行ったということなんだけど、そこは別に日本語ローカライズしなくてもいいんじゃっていう固有名詞が鼻についた。そこだけが惜しい。
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息もできない ★★★★★
評判が良いと知っていたとはいえ、びっくりした。傑作だった。
あるポイントで後頭部を殴られたように涙が出た。
徹底した救いのなさと暴力的なまでのリアリズムが全体を貫いていて、観ていてかなりしんどいものがあった。でも、その厳しさが、観る者の首根っこを捕まえて映画の中に引きずり込む力になっている。
原題をそのまま和訳すると「クソバエ」だそうで、それもすごい。
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ヤング≒アダルト ★★★
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フロム・ダスク・ティル・ドーン ★★★
おもろい!とかすげえ!とか感想はいろいろありますが、参加したい!が一番。
あとこの作品におけるサルマ・ハエックがわたしの一番好きなサルマ・ハエック。
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アメリカの災難 ★
全体的に流し打ちって感じの映画。ベン・スティラーって好きでも嫌いでもなかったんだけど、なんか量産型のイイ話風ドラマ映画に出過ぎていてどんどん冴えないイメージになってきた。
濃い顔・小柄・コメディも上手な俳優というポジションって、もはやロバート・ダウニー・Jrに完全に独占されてる感じがする。
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ルーパー ★★★★
洗練されたSF。こういうの好き。
ブルース・ウィリスって真顔で出てくるだけでなんか面白いんだけど、知的な雰囲気のジョセフ・ゴードン=レヴィットと一緒だととても良いバランス。この二人が同一人物っていうところがキャスティングの妙だと思う。
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プロメテウス ★★
よくわかんなかったなーこれ。誰?なに?なんで?とか思ってるうちに終わってた。
エイリアンが大好きな人には、すいすい理解できる映画なのかなあ。
エイリアンシリーズは通して観てるけど、この映画には置いてきぼりにされた感じだった。
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ライフオブパイ 虎と漂流した227日 ★★★★★
海!虎!ファンタジー!と、のんきな期待をして観に行ったら良い意味で大幅に裏切られた。海だし虎だしファンタジックな側面ももちろんあるんだけど、映画の肝はそこではなかった。

3Dできれいな映像を楽しんでいたら、最後にぎゅっと絞られるような衝撃があった。
"物語とは何か""信仰とは何か"という、2つの問いが並走していて、そのふたつを巻き込んで、ふわふわしたファンタジーが急速に、漏斗に吸い込まれるように、映画の結末に吸い込まれていくような感じ。

原作もとてもおもしろかった。けど、映画は原作を読む前に観たほうが楽しめると思う。
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SOMEWHERE ★★★★
気が合う人だけが観てくれればそれでいいです、という監督の気概(?)に満ちた小品。
興味のない人にとっては、これ以上眠たい映画もなかろうという感じだけど私は大好き。

ちょっとした風景とか気分とか感触とか、わざわざ人に説明しないような、繊細でごくごく個人的な感覚を、世界規模で配給される映画にのせてたくさんの人に共有させてしまうところがソフィア・コッポラのすごいところだと思う。

主人公の娘を演じるエル・ファニングがすごく良くて、10代のはじめのころの、色々なことに対して取るべき「自分らしい」態度の定まっていない、あいまいな気分の毎日をドドドっと思い出して胸が苦しくなった。
さらには、ハリウッドのシャトー・マーモントに長逗留してる映画俳優で、フェラーリに乗ってて、かっこいくてモテモテなんだけど、なんか孤独。っていう、全く感情移入できない主人公に対してさえ、「あーなんかあるよねこの感じ」とつい思わされてしまうすごさ。

もうひとつ、ソフィア・コッポラ映画すべてに共通する魅力だけど、旅情を掻き立てられる映像もとてもすてき。お天気が良くて空気が乾いていて、あっけらかんとして空っぽなカリフォルニアの雰囲気が伝わってきて、強烈にロスに行きたい、と思った。どの映画からも、舞台となった土地に対する監督の愛情を感じる。そういうところも良心的で好き。
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サイレンサー ★★
殺し屋カップルが、殺しそこねた親子とともに暮らすうちに変化していく物語。
ヘレン・ミレンとキューバ・グッディング・ジュニア演じる殺し屋のカップルがどうにも違和感ありすぎて。この組み合わせに説得力を持たせるような脚本がなかったのが致命的。
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レンディション ★
リース・ウィザースプーンとジェイク・ギレンホールを主軸に、ピーター・サスガード、メリル・ストリープという豪華なキャスティング。それなのにぴりっとしない映画だった。アメリカと中東との関係やテロリズムの問題を映画にする場合、男女の恋愛要素は完全に排除するべきだと思う。たとえそれが本筋に関係のないものだとしても、色恋がちらっと見えた瞬間に、緊張感がぐずぐずに失われてしまうから。

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映画と猫と旅行が好きな
70年代後半うまれの女性

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