August 2013 - Archive

ワイルド・スピード ユーロミッション ★★

街の不良が世界を救うっていう設定に無理がありすぎ。
ワイルド・スピードシリーズ、どんどん話がでっかくなってるけど今後どう話を展開してくつもりなのだろうかと心配になりました。でもアクションが景気よくてロック様(ドゥエイン・ジョンソン)がかっこいいので★ふたつ。

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GIジョー バック2リベンジ ★★

はからずもロック様映画二連発。
観たというと、かならず何故観たのかと人に聞かれてしまうかわいそうな映画。無理のある設定、回収されない伏線、強引なブルース・ウィリス使い(最近のブルース・ウィリスってなんかそう表現したくなる存在感だと思う)、自己満足的なアクション・シーン...と、そのような扱いもやむなしという感じではあったのでかわいそうだけど仕方ないかなという気も。でもアクションが景気よくてロック様(中略)なので★ふたつ。

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モンスターズ・ユニバーシティ ★★★★

モンスターズ・インクの前日譚という前提があるので、世界観は既知のものなんだけど、大スターのバックステージを垣間見るような興奮。前作で「もっとモンスター見たいなー」って思った人ってたくさんいたと思うんだけど、そんな人の一人であるわたしにとって、すっごく楽しい映画でした。
ストーリーとCGについての感想を書きたかったんだけど、「ウィークエンド・シャッフル」で宇多丸さんが正鵠を射まくった解説をされていたのを聴いていたので、どう書いてもパクリになってしまって書けませんでした。

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ハングオーバー3 ★

大失速したなあという印象。バカバカしくて面白みのある描写は減って、悪趣味で笑えない描写(動物虐待や善人の死を笑いのネタにしてた)が多くて好きになれなかった。バカ映画じゃなくて愚かな映画に成り下がった感じ。
そしていつの間にか世間的に「酔っぱらって観る映画」ということになってたらしくて、劇場でマナーの悪い客がやたら多かったのも嫌な感じだった。B級映画好きから、バカな酔っぱらいに客層がシフトしたのも頷ける作品レベルの低下っぷりでした。

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アウトロー ★★★★

全く先の読めないサスペンスで大変おもしろかった。んだけど、感想がふくらまない...。人にはおすすめしたいんだけどなぁ。
トム・クルーズはこの作品の撮影中に、ケイティに離婚を切りだされたのか...とか俳優的には迷惑千万なことを考えながら観た。

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恋のロンドン協奏曲 ★★★

ロンドンでいろんな年齢層の男女が恋心というものに振り回されるおはなし。ウディ・アレン映画に多めの「成就しないラブコメ」です。ひねくれた大人におすすめ、ですが、ウディ・アレン映画の中で順位をつけるとそこまで高得点というわけではないかも。
ウディ・アレン映画って、キャラクターと俳優がこれ以上はないくらいマッチするときと、いまひとつ噛み合わないときの差が激しいと個人的に思います。で、今作については後者かなという印象。この作品についてはとりわけキャストが豪華(ナオミ・ワッツ、アンソニー・ホプキンス、フリーダ・ピントなどなどなど)なだけに、その点が強調されてしまったような気がします。

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ベルリンファイル ★★★★

緻密な構成・無駄のない映像・骨と骨がぶつかりあうようなアクション、どれをとっても素晴らしかった。登場人物のルックスが徹底して地味、物語が進行する世界もカサついていて殺風景、なのが厳しい展開を際立てて、すごい緊張感でした。
現実の重みを感じさせられる、後味の悪い結末にもずしっと来る良さがありました。
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立候補 ★★★★

大阪府知事選のドキュメンタリー、というかマック赤坂を始めとした泡沫候補密着ドキュメンタリー。候補者たちの強烈なエネルギーが、映像によって濾過されることなく、そのまま筒抜けで伝わってくるような圧倒的で強烈な映画でした。

いろんな泡沫候補にフォーカスしてそれぞれをポップにフレンドリーに切り取りつつも、徹底して第三者的なカメラの視線には、何かぞわっとするものがありました。透徹した目線に対する本能的な恐怖と言うか、顔は笑ってるけど目は笑ってない人への恐怖というか。そんな目線でカメラを回した監督が今後どんな映画を撮っていくのか、とても楽しみです。

マック赤坂の選挙活動が主軸となっているだけに笑い要素が多いんだけど、最後に何故か泣けてくる不思議な映画でもありました。たとえそれが他者の理解を得られないものであるにせよ、人間が何かに対して全力で取り組んでいるさまは人を惹きつけるドラマなのですね。

しかしマック赤坂ってかなり確信犯的な奇人なのですね。映画としても面白いけど、イロモノ候補のバックステージを垣間見る面白さもあって東京・大阪に在住の方には特におすすめです。

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パシフィック・リム ★★★★

ビジュアル100点おはなし4点、みたいな映画。でもあまり多くを求めずに、「おれはここが好きだ!」「いやわたしはここが!」みたいなことを人と言い合う面白みのある映画としておすすめしたいです。
物語はもうちょっと練りようがあったのでは、とか、凛子さんの棒読みは大丈夫なのか、とかいろいろ思うところはありますが、イェーガーがタンカーで敵をぶっとばす場面(予告編にも使われてたところ)が最高だったのでわたしは満足です。私もイェーガーに乗ってタンカーをフルスイングしたいです。

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ワールドウォーZ ★★★★

直前までゾンビ映画と知らなかった...。世界を守るか家族を守るか、愛の物語(泣けるよ)、みたいな切り口でPRされてたので。配給会社にもいろいろ事情はあるんだろうけど、あんまりにも本来の映画のあり方と違う打ち出しはよろしくないと思います。ブラピ対ゾンビの映画でございます(特に泣けないよ)、って最初にはっきり言ってくれたらもっとハイテンションで観に行ったのに!
で、ブラピ対ゾンビなので当然大変おもしろかったです。ゾンビがなんかもう蟻塚みたいに大量にうわーーーって出てくるところとか最高。

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スタートレック イントゥダークネス ★★★★★

JJトレックが好きで、ベネディクト・カンバーバッチとサイモン・ペグが好き、な私としてはとてもとても楽しみにしていた映画。この夏観た映画で文句なしに一番好き。

観るもの各々の好みをくすぐるように、様々な要素がぎっしりと詰め込まれたビジュアルとストーリーにびっくり。どんな偏屈な人が観ても、必ず一瞬は「おっ」と思う場面があるんじゃないかなと思います。色々盛り込んでいながら、軸がブレることなく、テンポよく画面と物語が展開します。ややこしい設定を、説明臭い描写抜きで、観る者にさくっと理解させる構成の巧さもすごいなあと思いました。

笑ったりハラハラしたりホロリとしたりしてるうちに映画は終わるのですが、鑑賞後に振り返るといかに「何が何でも全員を楽しませる」という力強い信念に貫かれた映画であったかを実感します。
全ての人を楽しませる、ということは、誰をも傷つけないということにもつながっていくわけで、良心的な、あるべき形をとった娯楽映画だと思います。観終わってからでないとそういうことには思い至らないけど、大事なことだと思います。

それにしてもとにかくベネディクト・カンバーバッチがかっこよすぎて口から魂が抜けそうになりました。

Author

映画と猫と旅行が好きな
70年代後半うまれの女性

★Stars

★★★★★
何度でも観たい。
★★★★
おすすめ。
★★★
悪くない。
★★
人には薦めない。

観なきゃ良かった。

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