バットマンビギンズ

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「インソムニア」「メメントの」のクリストファー・ノーラン監督がバットマンを撮る!とか、渡辺謙が出演!とか、何かと話題だったバットマンビギンズですが、個人的には「アメリカン・サイコ」でヤッピーのサイコ殺人鬼を演じたクリスチャン・ベイル(最近では「マニシスト」の役作りでの30kg近い減量で話題になりましたね)がバットマンを演じるということにつられて観にいきました。

結論から言うと、私的には映画としてはイマイチでした。もともと私はストーリーにはさほど重きを置かずに映画を観るタイプなのですが、それでも筋の詰めの甘さが気になりました。バットマンがいかにして生まれたか、というテーマである以上もうちょっと頑張ってほしかったなーと思ってしまいました。インソムニアで繊細な心理描写を見せた監督なだけに残念。監督の罪ではありませんが、字幕がやぼったいのもテンション下がりました。

で、ヒーロー映画に不可欠な、ヒーローそのものを魅せる、という部分についてもちょっと物足りない感じ。サム・ライミのスパイダーマンと比べると明らかに物足りない気がします。監督のタイプが違うので仕方ないですけど。

さらに言うと、ヒロインが気に入らない・・・ってコレは明らかに好みの問題ですね。ケイティー・ホームズといえば、昨今トム・クルーズとの熱愛報道でアメリカのタブロイド誌を賑わせている女優ですが、彼女の最近のパブリックイメージと役柄の自立した女性像がどうもしっくり来ない気がして。トムに釣られて新興宗教(サイエントロジー)に入信するわ、トムに言われて仕事は蹴るわ、トム・クルーズ本人もケイティとの交際報道以降は奇行が多いし・・・という。なんかキモチワルイ女優だなーというのが私の個人的なケイティ感なので、ヒロインとしては気にいらないという感じになったのでした。

そんなこんなで映画としてはけっこう不満ではありますが、ディティールを観ると良い部分もあって、例えば、マイケル・ケイン演じる執事がいい味だったり、バットモービルがエライことになってておもしろかったりするので観ていて退屈、ということはありませんでした。それに、なんだかんだいいつつも、クリスチャン・ベイルのPVとして観るとパーフェクトな仕上がりなので私は満足なのです。ムフ。
★★★

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