ブロークバックマウンテン

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1960年代のアメリカで許されざる恋に落ちてしまったふたりのカウボーイのおはなし。アカデミー作品賞最有力候補、といわれつつもテーマが同性愛のために「クラッシュ」に作品賞を譲る結果になった、と監督自身がインタビューで語っていたりしたので気になる作品でした。やっと鑑賞。

主人公ふたりが同性愛者である、ということにはあんまり意味がありません。「その時代においてありうる限りもっとも困難な恋愛をする者たち」という意味で同性愛者が物語の主人公になっているのだろうと思います。原作を読んでいないので、もともとの小説の意図はわかりませんが、映画を見た限りではそう感じます。なので、ロミオとジュリエットと構造を同じくする悲恋の物語、として私は観ました。

で、そういう物語の好き嫌いとなると完全に好みの問題で、そもそもまっとうな恋愛映画をあまり好まない(ひねくれ者の)わたしとしてはいまひとつ盛り上がるものがありませんでした。

もうちょっと恋愛以外の要素があるのかと思ったら、そうでもなくて、完全なる恋愛映画だったので、うーん、なんかちょっと、騙された気分。カウボーイハットで、恋愛映画の甘い要素がカモフラされていて、それにまんまと騙されて観てしまった、というようなそんな気分。

ジェイク・ギレンホールもヒース・レジャーも大好きな役者だし、作中の複雑な感情表現も上手だなあって感嘆します。ワイオミングの雄大な自然の美も素敵です。良い映画だと思いますが、好みには合わなかった、という感じです。

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★★

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